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日頃の行動をメモ。消しゴムで消して作品へと昇華する前の、日々の下書き。
This is my dairy memo. These will be a work after brush up process. .




    2013.JLY

7/10 自由と死

ふとluluの左手右手パートを入替えて弾いて、片手だけならすぐ弾けるのはさすが最近の傾向だが、両手同時だとやはり左手バッキングが発火しかけるので、ああそこが丸暗記だったか、とわかる。つまり弾いているのではなく叩き込んだ運動の再生。固化つまり死んでいる。


7/12 カオス床圧縮

床fdirデータの一本化がようやく。。誤作動を調べていたらさらに無駄を発見し1bit削れホクホク。やースゴイ!
データ量 x 1bitが削減できるので、87%になる。



7/14 壁柱map

超極多重圧縮の復元を精査し完了、あとはアセンブラ。長かった。2ヶ月かかった。
かかっただけあって恐ろしい圧縮率である。zip62%に対し、平均30%。

この非常にややこしい実装に大きく寄与したのが、画面スナップ。



人間の脳の一時記憶の容量は極めて少ない。それゆえ「そのときの視覚」を一時保存できれば、探すことなく「そのとき見えたこと」をあとで実行に移せる。

そこで昨年あたりから実常化したのが、
画面をキャプチャし参照する部分を切り抜き、付箋のように画像ソフトに貼っておく手法。

ちなみに上では、1段階圧縮、2段階圧縮、3段階圧縮それぞれのメモリ状態をスナップしておき、
別途step実行したときに中途段階がそれぞれの段階と一致するかを確認するという
うんざりするほど手間のかかる作業
だが
思えば以前は、ちまちま紙にメモしたりしてたことが信じられないほど。

求めよ、されば与えられん。


7/16 パブライズ

4段階以上の圧縮が展開できないバグをfix。4段階以上の圧縮はむしろ増え意味がない。しかしアルゴリズムとして普遍性を通しておくと、のちの修正時に大きく寄与するので、ツラくとも実装し切ることにしている。すべてはより高い自由度のため。



7/20 JAZZARTせんがわ2013

国内唯一といっていい即興系の公的フェスティバルも今年6回目。

最初の頃借りられていたもう一つのホールが借りられずブッキングに余裕がない中頑張って運営されていると思う。余裕があれば、tryな即興枠とか運営を気にせずより自由で高度な演奏枠が設けられるはずだがここは辛抱どころか。まあ淡谷のり子も「ビートルズは騒音」と言っていたから「先を行く者は孤独」そのもののように思う。ただ街中で展開されている野外即興演奏なども多くの人が足を止めて観てたり、自由即興の観客にちっさい女の子がわからないまでも騒ぐことなく眺めており、ここにせんがわの音楽文化の高さを感じる。ここで生まれたら音楽に造詣が深くなるだろうなあ。

今年も新しい試みをした音源を送ったからか無事参加決定。

自由即興オープニングはオルガントリオの伊藤と私とsaxの方が指名され演奏。ステージをはけるときに坂本さん?が「サウンドチェックも兼ねてだな」みたいに言われていたので、バランスをとる演奏をつい。あとで「すごくよかった」と巻上さんにも伊藤さんにもいわれたが、サポート的な思考で調整しただけなので覚えていない。長く感じたが3分も満たなかったらしい。

2回目は藤原清登さんwbとフルート?な人と。8ビートをビート感を消しほかの人を縛らないように叩き込む。そのパターン記号が気付くと崩れていって、思いつきで始めたものの、あ、これは面白いなと途中で気付いた。つまりリズムのテーマ変奏、他の人が食べやすいように崩れていくんだ。今回は「攻め」つまり自分から提示しつつ他の人と融合を試みた。

今回予想はしていたが、参加者も驚くほど洗練されてきていて、巻上さんが「今年は上手すぎて」とコメントしたほど、相手の音もよく聴いてるしバランスも取れちゃんと終わる。ただキレイすぎて何か足りない。考えて思い当たった事は「いい意味でバカがいない」ということ。もちろん感心するほどいい演奏もすごく多かった。
即興は技術も必要だが、やったことのない出したことのない音を、自分および他人から引き出す瞬間に出会えるか、が醍醐味のように思う。

最後の演奏はたくさんごちゃとステージに上がっての演奏となり「時間が来たら止めるから」と巻上さんがコメントされたので「よし止めさせるぞ!」とたくさんの楽器をすべて聞くことに集中。大勢で演奏していると寄せては返す波を感じる。海にいるようだ。
中盤に全体の音を象徴するかのようにバイオリンの人の声が抜き出て盛り上がったが、終盤になんかしょんぼり収束、ふと周りをみたらちゃんと時間どおりに終わらせようと皆していたので、ダメじゃんと思った(笑)大事なのは音全体のもつ生命力を見極め尊重することであって、そこに小賢しい自分の意向を反映させてはつまらない。「時間どおり終わらせよう」という表現って観てて面白くないと思うのだ。気付いたら終わっていた、くらいがいい。自分が観てる側なら、無に徹し音に奉仕して盛り上がり、勢いでつい時間をオーバーするような演奏を見たいもん。まあその上で時間を守るのがプロかな(笑

さらに目指すべくは、昨年の尺八のおじいさんとか、初心者とか、いわば即興に慣れていない人を大きく暖かく包みかつ観客に訴求に至るようまとめる即興ができる事。芸人だって素人いじれてナンボ(笑
まあ「即興に慣れる」ということ自体、間違いなんですが(笑

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昼飯後、野外演奏のひとつであるclubjazz屏風を眺める。演奏していいよと初回からのスタッフである島村さんに言われたので、島村さんが波形ギターを弾き始めたときに足りない音をpercで足したりした。陽の照る野外の気持ちよさは大学野外以来。ささやかに評判よし。

駅前にも障子で囲った屏風が設置され中で人が演奏、これはなんだろうと人が見ている。子供が中の畳に座って聴いている。たしかに部屋で囲うというコンセプトは正しいなと思った。今回屏風が設置できない場所があり、そこはいわゆる「普通の野外演奏」になっていたことを思い出した。

別の場所では庄田次郎さんsaxを筆頭に演奏していて、多くの人が足を止めて見ていた。促されて伊藤と演奏に加わったがモロ見事に人がいなくなり、大道芸の難しさを痛感した。何気なく見えて人を魅了する何かを会得しているのだろう。つーか天気のいい日にポテポテ歩いてて鬼気迫る演奏は聞きたくないわな。見るとやるでは大違い、その道にはその道の洗練がある。

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夕方は、灰野さん公演。今回即興でもご一緒させていただいた藤原さんとのステージで、ステージスタッフ手伝いを。
スタッフパスをおめおめとぶら下げるなよと灰野さん「罠にかかったな」と冗談ぽく笑う。そう!その精神が演奏には必要なんだ。羊のように犬に追われて群れに戻ってんなよって!もちろん便宜的につけることはある。でも面識のあるmissionsではステージパスつけないもんね。演奏技術云々以前に、長きに巻かれない孤立を恐れない精神が要る。つまり自分の体系があるか。

前のドイツ?バンドが1時間押しており、どう早く撤収しどう早くセッティングするか。見極めとしてはドイツバンド私物なのか、GOKさん機材なのかを見極め所有権者に確認しとにかくステージからはく。直前に灰野さんがギターアンプのノイズが気になるとのことですでにお客さんが入っている状態でもすばやくJCに切り替えたのはさすが。よいステージのために努力を惜しまない。気にいらない要素を極力排除する。そして本番。藤原さんが灰野さんの独走にいい距離感でより的確に繊細な音とリフをかもしだし、私と一緒の時には聞いたことのない音を出しているのを聴き、自分の表現の狭さを思い知る。まあドラム自体の限界(ロングトーン不可、音程不可)もあるがなんとかしたい。
また私はてっきり藤原さんは攻めの人だと思い込んでいたのだが、実は私と同じく相手の音を聴き待つ人間なんだということも。つまりブリブリ攻めてくるのは私のドラムがそういうドラムだからなのかもと。。お互いお見合いしてた部分もあるかもしれん。

演奏は灰野さんがギターを弾かずに5分早く美しく終了し「弾かなかった!」ともっぱらでしたが、本人曰く「ギター持ったら20分は弾くからね。公共施設は撤収にウルサイから」と続く巻上さんヒカシューへの配慮が見えた。大人だなあ。。とかく収穫が多く勉強になった一日だった。。人生万歳!



7/22 アセンブラ化

pass1多重展開をアセンブラ化した。最初にbasicをコードに落とし、落としにくいところをbasicに戻って親アセンブラに書き換えてデバッグしたあとアセンブラで清書すると早い。jazzのあとにロックが来たようにアセンブラの後にbasicが来ている以上、新しいシステムの方が問題を特定しやすいし作業も早く済む。ただ円熟期の文明と同じで新しければいいというわけではないが。。



7/24 パズルRPG

とうとう「テトリスモンスター」なるものがEAから出る。なぜ今ごろか。春にもやっとぷよぷよQUESTが出たが、パズルとRPG、そもそも独立して存在する2ジャンルを融合するのは死ぬほど難しいことは上司から「パズドラみたいの」と言われ苦労している方々が重々痛感しているだろう。ビートルズとストーンズのメンバー全員でバンドを組ませるようなもの。すごいの一緒にしても2倍になんない。お互いの良さこそがお互いの邪魔をしまとまらないのだ。

そのあたりの苦渋をすでに舐め尽くしている私(笑)が
タイトルから想像したテトリスモンスターズ(ズがあった方がいい)がこちら:

テトリスの連鎖が4行しかない弱点を補うためにパーティー制にし、複数あるゲーム終了条件(HPゼロで死 / 上まで埋まったら死)を、パーティー全体と、パーティー個人に振り分け解消する。
つまり、テトリスのゲーム画面一つが「仲間一人」であり、行消して攻撃。上まで埋まるとその仲間の死。宿屋に泊まれば上まで積もったブロックが消える(笑)

私の頭の中ではすでに操作画面が動いていますが、
言うまでもなく、実際に作るとなると年単位はかかります。ちゃんとやれば、の話ですが(笑
現状2つ作っているのでとてもすぐには無理ですが、遊んで見たい人はクラウドファンドのご用意を(笑

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map展開の根幹であるbit-readの最小化を図る。
元のコード:


これを短くする:
試行錯誤の末シンプルで美しくなった!

HL=(データ冒頭アドレス-1);c=1で、初期化コードが不要となり、
読むbit数を検知する番兵bitをAに入れてコールすればBレジスタが不要となる。

それぞれの機能を損なわないように移動したり外に出したり設計を変えたり、という過程は
組み木パズルを解く感触とすごく似ている。違うのは解が保証されてないことくらいか。



7/25-26 ネイティブアセンブリ

pass2展開のアセンブラ化fix。今回は変数をメモリに割り当てるのではなく、極力裏表レジスタに割り当てるネイティブコード変換がおいしそうだったのでつい。値が0-3などの2bitで収まる変数群を1レジスタに収める。その場合入出力のコストとかstep数を見る目的もあった。



任意のbitに収められた情報を読み書きするとコストが高い。そこで、回転寿司のように、bitをくるくる回して処理した変数を皿のように次々置いていくイメージが見えた。プログラムが固定された場所の変数を読みにいくのではなく、変数自体がコンベアに乗って次々流れてくるのをプログラムが次々処理し戻していく。これは今回のようにすでにデバッグ済みであとは固化していく場合のみ有効な手段。


7/28 同じだモン

情熱大陸。くまモンのデザイナーさんが、いつも同じ洗いざらしの白シャツを着ている理由は「毎朝どれ着ようか考える時間を仕事に割り当てたい」と語っていて、一緒だ!と笑った。同じであれば着るだけでいい。そこに決断思考が割かれない。決断思考はアイディア発想回路なので、リソースがその分無駄となる。作品作る回路で録画番組を編集してるのと一緒で超無駄。自己の技能を適切な個所のみに集中するのだ。今や情報過多社会、他人の思考主軸をいかに乗っ取ろうかウヨウヨうごめいている。そのさなかに自分から差し出してどうすんだ?という話である。灰野さんの罠の話がこれである。

私が昨年このサイトの更新を止めてたのも同じ理由で、文章って納得いくまで修正したくなる。その修正欲分をゲームの調整欲に振り向ければいいと。。そういった「気になり直したい」を、どこに行使するかをちゃんと管理しコントロールすることが今の時代非常に大事に思う。手をつけてしまうと直したいんだよね。キレイに掃除したい。洗濯物をちゃんとたたみたい、壊れかけているものを修理したい、資料やカセットを50音順に並べてすぐ出せるようにしたい。だが欲にかまけてあちこち完璧を目指したらすぐ日没だ。だからそこに美学を浪費しない。
4月1日ネタであった「サイト中止今後twitter告知のみ」も、一瞬本気になりかかったほど。できることなら作品の反応のみで生きていきたい。そうすれば作品の質向上がより特化される。

光陰矢の如し、少年老い易く学成りがたし。先人がすでに手痛い痛恨を示唆してくれていた。
自分は何者なのか。何を為して世の一端を成しているのか。。時間は人生は有限だ。

このページでは私の成果、発見のみ記述しております。