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仕事場で版下作成
年賀彩色最終稿。
今年はなんとか4色で収まった。
例年のイラストの流れを汲むが、
今年の図案は
「いっそのこと世界そのものになれば?」
というボケである。
毎年彩色をしているわけだが、
今年は昨年フェーズ2に入ったこともあり、発見が多かった。
例えば、宇宙にんじんの彩色
にんじんの葉の部分は1mmしかないが、
これを水彩の筆で塗るのは針の穴を通すような正確さが要るように思える。
しかし
実際は、120枚塗るうちに、以下のように収束していく
左中央の端から右中央まで横切り、
その過程で筆先が平らになるので、そのエッジを利用して、
右上から左下へナナメに引き、
最後に右上から中央に落とす。
つまり、
狙いを定めて恐る恐る狭い部分を塗ろうとするのではなく、
ブラックジャックがさっとメスを入れるように、すっと塗る。
微妙にハミ出たのかうまくいったのか、
視覚からフィードバックがなされ、
その補正が手に蓄積していく。
非常に当たり前のことを書いているように思えるかもしれないが、
つまりモノ作りの技術とは、
最初のトライと目標との差分を、リトライで詰めていくことであり、
そこには、意識的に狙って寄せていく意識はない。
よって、技術とは、左脳で制御せず、
リトライを少なく目的に寄せていく速度と正確さにある
といえるのだ。。
そして毎年、私がなぜ一枚一枚彩色しているのか、と言えば、
そういう技術の真髄みたいなものを味わえるから、だろう。
そして、
こういう手に技術を落とすような感じでゲームプログラムができるような
そんな環境構築のためのてがかりになる何かがないものか・・?
そのために
ゴールとなる感覚を体に刻みつつ、
目を皿のようにしているのである。
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このページでは私の成果、発見のみ記述しております。
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