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リハを見てたら突然
灰野さんから指名を受けてドラムを叩くことに!!
ベースは元ゆらゆら帝国の亀川千代さんで、初合わせ。
灰野さんのアプローチはわかるが、千代さんのラインは当然わからない。
わからないときは、本能に投げるのは基本。
音をジャマしないよう、全体がよりスリルになるように音の足し引きをただ錯誤しつづけるのみ。
なかなかスリリーな演奏を2テイクほど。面白かった!
終わって灰野さん「この演奏見たければ5000円ね」と会場へ。
タイガたちは払ってもいい、と言っていた。ほんの10分ほどだったが私はハアハアなので、技術より前に基礎体力が要るように思った。このところ体資本が最大の課題。
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帰り際、灰野さんに「好き勝手やってすみません」と言ったら
「言ったろ?早い者勝ちだよ」と。
つまり強者の理論である。強者を推奨する環境は、弱者をも強者に育てるだろう。
今日本は弱気が多い。なぐさめばっかりだ。強気になれるのは、やるべきを地道に積み立てた結果だと思っている。暗闇を照らし枯れススキを暴け。
B'zのギタリスト松本氏が何がメガヒットするかの判断について聞かれ、
「説明はできないんだけど、野生の勘?ってヤツかな。間違いないってことだけはわかる」
とNHKの密着ドキュメンタリの中で言っていて、そうそう!と思った。
ここしばらく私がやっていたことは、この、
「理論上正しい」
から
「説明できないが間違いない・・・!」
への移行
だった。
ずいぶんと長いこと、理屈の世界(文字の文化)にとどまっていたことは最近よく判るし、
過去数十年単位でさかのぼってその源泉や原因や過程を精査しているのもここしばらくなんとなくやっていることだ。
つまり、
実践していれば成果と罰が物理的な結果として与えられるんだから、
それが自分の体に叩き込まれて、それが次の判断への糧となる。
無意識の判断が結果を出すんだから、それをわざわざ他人に説明できる必要はないのだ
これまで
自分がようやく発見し、たどり着いた物事の仕組みを
人に役立ててもらおうと、解説したり人に話したりしていた。
しかし普通の人にはそれは使えず、
できても、
その解析した仕組みどおりに左脳コントロールで再現しようとしたり
弾いたり叩いたり鍛錬し、迷走に陥るらしい。
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私の場合は、すでに日常的で当たり前すぎて説明しなかったが、
左脳コントロールで繰り返すことで、それを「体に落とす」
つまり「右脳に焼く」
それを左脳コントロールなしで稼動するまでやる。
つまり、
常々私が解説し説明している事柄は、いわば建築の足場のようなもので、
本体が完成したら撤去されるものにすぎず、
理論本体は目的にない。
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例えば、
いいかげんな練習を続けると、
そのいいかげんな練習そのものがfixされていくのと同じで、
(だからいつも同じ場所で間違える、その確率がより強固になっていく)
左脳コントロールで右脳の学習環境を作りつつ、鍛錬そのものには関わらない、
つまり記憶に落とさないようにすることが肝となる
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ただ注意すべきは、
こういった仕組みを解析する過程は、無意識でうまくいっている状態を破壊する。
なんとなく出来ていたことがとたんにできなくなる恐れがあるし、
創作の神秘、みたいなものは存在しないのかという精神的負担も受ける。
こういった自己行動の解析というのは、
一旦仕組みを再確認したあと、再構築できることが絶対必須である。
もちろん、再構築さえできれば、構築の仕方がわかっている分、
以前の状態よりも強固になる。
なぜならば、
わからないでうまくいっている場合は、うまくいかなくなったらもうどうしようもないからである。
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このページでは私の成果、発見のみ記述しております。
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