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日頃の行動をメモ。消しゴムで消して作品へと昇華する前の、日々の下書き。
This is my dairy memo. These will be a work after brush up process. .




    2015.OCT

10/14 メンテ

深夜tv番組「オトナの!」で、ゲノム解析の結果、人体の可能性のトーク



見ていて気づいたが
人体に羽がついたとしても人体を浮かばせるための筋肉が不足する。ならば、鳥の脳を人間並に発展させる方が「人類が空を飛べる」可能性が高いだろう。ヒトがヒトたるゆえんは、物理的な人体と、親や社会から子に伝承されてきたソフトウエアであり、ならばそのソフトウエアを継承できる脳を鳥が持てばよい。つまり攻殻では義体を持ち生な脳を持つ人類という未来像であったが、義体ではなく他種の動物生体で代替する未来もあるといえよう。

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さらに続くトークで「死なない人間」の可能性の話になる。ゲストの計算生物学者の仲木竜氏は
「メンテをしていくことによって限りなく不老不死に近いことはできますよね」と答えている。



まさにここ数年私が取り組んでいる「メンテ」である。現存の技術では人体の部品を新しい交換するのは手術などコストとリスクがかかるし限度がある。交換できない以上老朽化したパーツをどう使っていくのか?というノウハウに行き当たる。その一環が自転車修理など(参考→HP)である。つまり壊れかかったものを新品に交換せずどうやりくりしたらそのまま使いつづけられるのか?という技術が得られれば、それは自身の老いていく身体に対しても適用できると考えている。壊れかかったものは負担がかかる箇所が同じである、交換可能な消耗品部分に負担がかかるように、もしくは交換できない箇所に負担がかからないように使い方をコントロールするなどがノウハウだとわかる。



10/19 ゴルドベルク第一変奏リズムfix

ゴルドベルク第一変奏がやっとfix



毎日さんざん弾いてメロディや運指はできているのだがどうにもしっくり来なかった異物のような第一変奏の23-24小節の弾き方がやっと解明。できたあと、グールド、特に晩年のスローに弾いてるバージョンを聴きなおしたが彼でさえ出来ていなかった※1。特にこの曲はバッハがオルガンで作った曲なので実は音符ひとつひとつの長さを変えると微妙にリズムが出る※2のだがピアノではそれが出にくい。そしてそのリズムは元のメロディが持っている(はず)のものだとにらんでいた。つまりバッハが弾くときのリズム。それがテロレロではなくティーラッというリズムで、これを他の小節全般に適用したらまったくしっくりきて小躍りしてしまった(笑)。実はそのリズムの片鱗は前の9-12小節の右手のメロディに含まれていたのを最近導き出し訓練していたので、実はそこから紐解けたといえる。難しかったのは左手で4ビートのように動くベースラインをjazzの4ビートのように解釈していたことが間違いでもあったし、グールドの軽快な弾き方にも長い間ミスリードされてもいた。

ドラムでもよくあることなのだが、速くて難しくて叩けないフレーズが、そのフレーズに含まれるリズムを理解したとたんあれほど難しかったのがアホのように簡単に叩けるのと非常に似ている。難しかったのは間違っていたから。つまり、すべてはリズムの捉え方なんだってことで、その違和感を無視して無理に叩き込んだ(丸暗記した)ものが「自己流の悪い癖がついている」と言われる結果なのだというのも分かった。つまり、違和感はずっと持ちつづけることが大事ということであり、これはすべてに言える。直感を大事にし、小賢しい理屈に白旗を揚げないことだ。




10/20-21 ゴルドベルク実装

ここ数日、解明したリズムですべての小節を弾き直している。

リズムがどうにも載り難いのが以下の2ヶ所:

シンコペのある5-7小節


手がクロスする13-14小節



まずは片手ずつリズムに乗せてスローな訓練をしたあと、両手で統合しリズムが残るか見る。

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リズムについては元々プログラムで鳴らすために 1/60秒で割り込みで音を置いていく経験から、ドラムも一定の間隔で鳴らしていくものだと思っていたので、かつて軽音の先輩に「ガンジーが叩く8ビートと俺が叩く8ビートは違うんだぞ」といわれても「パターン一緒じゃん」とどうにも理解できなかったわけで、それが明確に根本的に違うとわかるのはjazzでアコースティックな音色も含めた叩き方を知ってからでゆうに10年以上は経っていた。

歴史を紐解けば、jazzの豊かなたくさんの音を少ない打点に代表させてシンプルにしたのがロックであり、つまり、ロックの一つ一つの打点はその水面下に多数存在する多様な音の代表として、説得力のある一打であったからこそ人々に衝撃を与えたパワーを持っていたわけだが、そういった前提が忘れられ単なる打点の集合としてのパターンになったのが今のロックであり、さらに簡単に打点を置いて「リズムを作れる」シーケンサなどがその根拠の無い打点に拍車をかけているといえる※3。以前と違い、今はネットも含め様々な箇所で自己責任がはびこり、まったく「親方日の丸」が泣くぞ!みたいな時代になっているのは悲しい。せめてここだけでも長年かかってゆきついた物理的事実を記載していくので、糧にしていただけばと思う。



10/22 ゴルドベルク実装fix

上記が解明!

ポイントは両手で和音を作る箇所(右手の8分音符部分)を裏ビートぽく弾くことで、直前の8分音符を弱く極短く弾かないとニュアンスが出ない。あと13-14小節部分はもっとシビアで、弾くときに指先を左右に揺らすようにまでしないと体が揺れるようなリズムが出せない。

手のクロスなど弾きにくい割には和音も濁っていて大して面白くもない謎の小節であったわけだが、弾き方が分かりかかってからは夜中にサルのように弾きまくってしまい、終わってヘトヘトに(笑)

ゴールが見え、ゴールに向かって加速していく感じはゲーム制作終盤の加速と似た快感があって、なぜ長年弾いてきたのかを理解した。思えば作曲にも同じ快感がある。



10/23 生と死

嘘こそが生であり、
真実は死を意味する、

いうことがふとわかった。つまり物事はすべてが解明できた時点で死、つまり終了してしまう。
お化粧、人の行動装いも含むが、実体と異なるすべての「華やかな嘘」、それを必死で死守する意志こそが生なのだ。例え不美人でも、美人であろうとし、思い描く姿へ化粧や装いでにじり寄ろうとするその意識こそが美人なのである。人間も実態はただの有機物であるがそれが華やかな文化をもつ不思議ゆえんはそこにある。


このページでは私の成果、発見のみ記述しております。





※1
まあグールドはドラマーじゃないしね。。もちろん非常に美しい彼の解釈リズムや調べは微細ともは揺るがない。


















































※2
リズムとは、個々の音符の強さ音量ニュアンスと各構成音符間隔がおりなす一定のパターンひとまとまりのこと。メロディなどは変化するが、そのパターンはベースに繰り返される。入り口として分かりやすいのは、一定のパルスの上に乗った打点のみのリズムパターンで、MIDIやシーケンサで作るもの。



※3
打点の集合でしかないので誰が作っても個性が出るわけがない。この思想の先に「メロディー限界説」があった。ドラムセットのどこを叩くか?がどの鍵盤を鳴らすかに置き換わっただけだから限界どころか個性自体もないわけだ。