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日頃の行動をメモ。消しゴムで消して作品へと昇華する前の、日々の下書き。
This is my dairy memo. These will be a work after brush up process. .




    2014.DEC

12/19 人工知能

人間の脳の解明の手がかりとして昆虫はスモールモデルになる。

昆虫の挙動とは実はプログラムされた挙動に過ぎなく、一見知能があるように見えるのは、周囲の環境要素がバラつくので挙動に誤差が生まれるからで、その環境要素を一定にすればその行動をコントロールすることができてしまうことがわかった。

基本的に昆虫には「通常」と「退避」の2つのモードがあり、それぞれプログラムが違う。このモードの切り替えは人間にも存在していてそれが「ストレスホルモン」である。
実は人間もプログラムされた挙動なんじゃないかという疑念が私にはこのところ生まれている。環境(入力条件)を揃えたら同じ出力、つまり同じ行動をする、コントロール可能になるのではないかと。。小さな知能があると信じていた昆虫にそれがないなら、人間にはあるとは言い切れなくなってきている。

最近ホーキング博士が人工知能が人類を滅ぼす、と予言していて話題だが、
知能とは、行動後どういう結果が得られたかを積み重ね、ある入力に対してどういう出力をするかの部分を修正+構築していくことで得られる(これは学習効率にもつながる話である)。コンピュータの実行速度が無限大に上がっていくなら、通常人間が何億年もかけて淘汰を繰り返してきたその積み重ねを早めることができ、そして知能に至ることができるだろうと考えている。
しかし人間の場合、五感という入力があり、また追加記憶でシステムが変化するので、昆虫のように単純に環境をそろえることでは難しいとずっと思っていた。自分の思った場所に移動したい、そしてそれが出来る身体がまだ技術的には可能でないから滅亡は遠い未来だろうと。。つまり物理的身体がある限り淘汰する時間を加速できない。
しかし
今日ふと「体がなければいいのに・・」と思ってハッと気付いたのだが、インターネット上なら身体が存在せずネット経由の信号だけしかないから、それらの高速な淘汰により人工知能の構築が可能になってしまう。ホーキング氏の懸念は、ネット上ならば近い将来充分可能に思われた。社会インフラがネット経由でコントロールできるようになった現在ならば、電子信号だけで身体があるも同然だ。。


12/27 年賀図案

昨年の年賀作成で確立した「ストラクチャー手法」を今年も適用した。まず羊の特徴を模写することから始める。



結局模写の何が難しいのか?というと、
 輪郭線みたいに明確に線が引かれていないあいまいな部分にどう線を引くか?」

決定することなのだ。
昨年のNHK「浦沢直樹の漫勉」でも語られていた「鼻の線を正面からどう描くか?」みたいな命題がそれを表していた。

今年の羊では、「毛をどう描くか?」も難題だった。



毛というのは本当に模写するなら一本一本描くべきである。だが「ペンで描いた線」自体が「毛の質感」よりも荒いため全部描くと真っ黒だし、毛だって人間の毛と羊の毛は違う。そのあたりの模索を、今年は実際のペンを使っていろいろ探した。



さらに羊のトピックとしては毛を剥ぐ、もあるので、剥いだ場所の境目はどうなるのかもあれこれ試したりした。

結局「漫画のウソ」とは、「ペンで線を引くということ自体がウソ」なんだってわかる。


ストラクチャーを得たあと何も考えずにペンで描いたりもしてみた。

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さて、肝心の図案。
今年も最初に描いた図案がどうにも気に食わない。



飛行する羊グライダーがナスカ上空を飛び、地上絵に描かれた「羊」を眺める図。
思いついたときはゼビウス感もあり(笑)悪くないと思ったが「自己模倣の凡作」なんですよーコレ。
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時間がないが思い切って捨てることにしたとたん浮かんだのが
「直立する大仏に初詣する風景」である。それも羊の大仏。
こーれは面白いと笑ってしまったが、問題は「どう羊を直立させるか?」である。羊は骨格上直立しない。



この時点で「羊」に加え、「大仏」「鳥居」「神社建物」「参道レンガ?」「参拝する人々」のストラクチャーを新たに獲得すべく模写をするハメに(笑
ストラクチャーがないと手が止まる、というのも今年の大きな発見だった。


さらに大変だったのは、どの角度からどう描写するか?である。巨大さを感じさせたいなら見上げる感じがいいが、境内を一望するには上空からの俯瞰にしたい。相反する欲望を満たす描写に苦心した結果が以下である。


テレビで使用が増えた、ドローンからの映像ぽい画角である(笑


ペン入れしたあと気付いたが魚眼な特殊パースをどう描くかに気を取られ「木のストラクチャー」が入っていなかった!木が適当である。どんな種類の木がどう生い茂っているのか、その情報が欠落しているのだ(実はさきほどの「毛」と同じくらい葉の総体である木を描くのは難しい)。神社の周囲に植えられているような木は決まっているしそれが神社の雰囲気にもなっているわけです。


12/28 年賀彩色

年賀彩色開始。羊の毛の麦っぽい色から



いろいろ混ぜて、割と羊の毛っぽい色が出来た!

それを一枚一枚彩色していく。毎年のことだがどこから塗ってどう塗るかだんたん決まっていく過程も面白い。脳は全自動である!

2時間以上かかって100枚終了。

風邪っぽくふわふわするので仮眠し、
続いてもっとも重要な鳥居の朱色へ。



この朱色が目立つことで、神社境内であるという記号がわかり、羊大仏に対する縮尺もわかる大事な色である。

鳥居の幅は1mmも満たないが、セブンイレブンのXEROXコピー機でのインクは水を弾く上にすこし盛り上がっているため、筆の微細な調整次第ではみ出すことなく確実に色を載せることができる。この黒線の質感もかなり好きな仕上がりである。ちなみにゲームショウでの巨大なタロティカマップでの美しい黒もXEROXです。

1時間かからず100枚終了。


12/29 年賀彩色2

周囲の緑。大部分を占める羊毛の麦色と同じくらい面積が多いため全体の色バランスが決まる重要な色だが、どうにもふんぎりがつかず、深緑に青を混ぜ調整した結果ビリジアンな色になった。たぶんもう1色塗って決まるかな、みたいな不安が残るがここは飛ぶしかない。エイヤッ



1時間半ほどで100枚終了。


続いて神社の屋根。青銅ぽいが風雨にさらされた色である。黄緑に白を混ぜたらなんとなくそれっぽくなった。色で質感が出るというのはなかなか小気味良くて好きである。


1時間弱で100枚終了。



参道に敷かれた平たい岩の色。


100枚終了。


木の緑明るい方。立体感が出て安堵!先に塗った緑と重なった箇所が面白い色になったのはラッキー。


100枚終了。


木の幹の茶色。これは記号として色を選んだ。


100枚終了。




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