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orange pekoe「organic plastic music」初回版
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オイルヒータ Dimplex

日頃の行動をメモ。消しゴムで消して作品へと昇華する前の、日々の下書き。
This is my dairy memo. These will be a work after brush up process. .




    2004.NOV

11/4 ハーネス作成

夜中に、ROM焼きのための回路作成。HDDハーネスの再利用だがとにかくハンダ付けがめんどいがやっとけば今後の開発が楽になるので辛抱して作業。


11/5 会議、JANIS、スタジオライブ

製品化されることになったので、クライアントの元々の担当者に話を聞きに行く。私が関わる前にすでに1年ほどあれこれやっていたらしいのだが、私が参加したときあまり芳しい状態でなかった。なのであまり期待しないで行ったら、驚くほど的確にエンジンの本質を捉え、またプロトで私が狙った流れなどもキチンと把握していたので非常に驚いた。さすがだ。ただ残念ながらこの人は営業ではないので、直接的な担当ではなくなるようで、えー、という感じ。会社って難しいのね。

終了後、JANISに行ってチェック予定のグループや曲を試聴。日頃ピンと来た音楽や面白いと思ったグループをメモしておいて、ときどきここに来て試聴し良ければ借りていくようにしている。かなりマニアなレンタル屋で、ここにくればまずどんなものもあるし店員も詳しいので遠いのだが重宝している。

その後、巛(セン)のライブ。先月がブッキングミスなので、その分のスタジオライブ。非常に良いテイクだったが録音を失敗。歴史を逃したよ(こればっか)


11/6 センライブ

昨日スタジオライブで、今日またライブという強行軍。
このところ暴力、というリズムレスな演奏方法をテーマにやってきたが、今回は「セックス」をテーマにした。当初は、暴力といえばセックスでしょ、という単なる対比的な思いつきだったのだが、実はそうとう深いテーマであることがわかる。

それぞれが自分の気持ちよさを追求し、双方の利害が一致した瞬間にその方向をガスガス掘り、一人ではできない快感をより深める、という構造だ。もちろん人によって千差万別なわけだが、音楽をやる人間は大抵わがままなので、誰かのわがままに誰かが我慢する、というのはありえないから、ほぼ間違いないと思う。

なので、その結果いろいろわかるわけです。山崎君、キミそういうセックスするのね〜(笑)

昔から音楽というとドラッグとセックスがセットなのかわからんかったが、ようやく意味がわかりました。
今回はそういうわけでリズムありだったので、疲れたが心地よい疲れ。写真は寝ッ転がって空を望んでいるところ。



11/18 企画ヒミツ会議

クライアントの営業さんがPCソフトが初めてとのことで進行がどうも芳しくない。本当は販路を知っている立場から売れそうな形を提案してもらうのがよく、あまり提案しないで向こうさんの無意識のイメージを引き出す対話をして来たがどうも芳しくないので、こっちでカンフル剤となるような企画を密かに立てることにした。

企画というと、アイディアを考えるだけと勘違いしている人が多い。私も結構最近までわかってなかったが、企画とは要は「人目を惹くアイディア」のみを言う。判りやすい例ならばキャッチコピー。
他人(自分ではない)が見ただけで「面白そう、やってみよう」と思え、かつアプリの本質を体現している表現のことである。例えばポストペットで言えば、「クマがメールを運ぶ」というその提案が、アプリのすべてを表していてかつ人目を惹いているわけである。どう運ぶかとかおやつがどうとかは仕様となる。つまり、クマがメールを運ぶ、というこの1行しかないたったこれだけが「企画」となる。

なので企画は、紙ペラ一枚でもよい。逆に企画に関わりがなければ、どういうシステムでどういう話でどういうデザインで、というのはすべて仕様と化すのだが、とかく企画というとそういう詳細やアイディアをコテコテ書くのが企画であるかのように言われているのが昨今。

プロトは触ってもらうと「これすごいよ」という話になるが、ただ画面を見ただけではまず触ってもらえない状態で、「面白そう」と思えるデザインやインターフェイス、つまり「パッケージ」が必要な状態なのだが、なにせ今までにないものなので着地点がわからない(当たり前だが)。

相棒と高野であれこれ本質を突き詰めつつ、着地点を見つけて二人で小躍りする。皆がビックリすると嬉しいんだが!さてどうなるか!?


11/19 マスターライブ

多分都内で一番ドラムの音がいい地元のスタジオ、サウンドスクエアのマスターのライブが夜あるので、仕事後地元に戻る。

初めてライブを見たのだが、マスターは明大で伝説のドラマーと言われていたらしく、体感的な演奏は私が構築しつつあるプレイの延長線上にあり、かなりショック。この演奏でも本人はマダマダ、と言っているのだからなあ!

なので、この日以降結構落ち込んだ。落ち込むことがあるんだ、と自分でも驚く。



11/25

今年は十年単位かかっていたことを次々消化しているが、これも足掛け10数年のことで、その決着のため、仕事後銀座へ。

人間には苦手なことがいくつもあり、数少ない得意なことですべてを乗り切っていくものだが、実は直感でわかっていて目をつぶっていることも非常に多い。それが障害になっているのなら勇気を出してわからないまま進むしかない。

動けば実にあっさりとしたもので拍子抜け。とりあえず提案はしたのであとは任天堂、ということで(笑)


11/26 麦さんライブ

渋谷にある、戸川昌子さんのライブハウス「青い部屋」で麦さんのライブがあったので招待にあずかる。

イベント自体は、サエキケンゾウさん主催だが、麦さんのダンナ、高木完さんもひさびさにDJをされていた。

麦さんは再度大学に通って、メディアアート系の勉強をしていて、今回は大学の仲間と制作したデバイスでの演奏。

ぶら下がった蟲々のツノに組み込まれたオシレータを操作して音響を作っていたが、終盤にはおととし青山スパイラルでのレインフォレストWを思わせる出来で終了。じわ〜っといい感じだ!

終了後あれこれ話したり。頑張ってるなあ!オレもいろいろやらんと!

外に出たら、最初のバンドでゲスト?でラップをうたっていた人がいて声をかける。非常によいリズムを持った歌と踊りで、なんか引き抜きたくなったくらいだったが、あまり目立った活動はしてないみたいだった。私の着眼点ってどうも人と違うみたい。