研究部署が発足。クライアントは大企業でもない中小なのに研究部署を設けたわけで、そのチャレンジ精神にはすごく感心!応えられるようがんばるべし!
部署の部屋も用意されたのだが、クライアントのビルの一角。よって提案していた、研究部署を発足させる上での最低条件としての距離的分離がなされないことになる。階段で行き来できるので、制作部門と研究部門の人間が簡単に行き来できる。使用する立場なら、人手足りなくなったら、ちょっとこれやってよ、とか言えてしまう。
無駄を省きスケジュールを守る部署と、一見無駄に思えても発見の確率を上げる部署は、価値観が違うからお互いが見えることもマズい。これ、あとあと問題になりそうだなあ。
というわけで打ち合わせ後、恵比寿ガーデンプレイスへ。
ゲームはまあ知ったものばかりで収穫ナシ。以下メモ。
特にナロウレンジ(著者ページ)はしばらく穴があくほど見ていた。なんだろう、この面白さは。。
さらにトイ感覚なターニングもかなり好きで見ていた。なんというか、公共デザインなパブリック感がいいのか。アークティックともいうが(笑)
ルノアールで会議。
研究部署の当初の目的は、「あいまい」ロジックを、昨年作ったプロトのモジュール化および研究により、家電組み込みまで至らすことにある。当初は可能性見極めも考え、ネットでの汎用的利用からとした。
ただ、このあいまい、という概念はやっかいで、話としては面白いしあちこちのクライアントが興味を示すが、ハテ実際どんなんですか?となると立ち往生な物件。いじっている私だって先などわからん。あるのはイケそうな予感のみ。これをとりあえず、Googleレベルのシンプルさに落とすことをまず提案、走り出すことに。
終了後、ギターとのパート練のため能見台へ。
ループリフの検証。使うギターアンプを替えたりするだけで、合わせた時もたったり自由度が上がったりといった変化に驚く。そこまで影響あるのか。。
昨年野外でのパフォーマンスを見た早稲田の学生さんからオファー、彼らのイベントに参加。
ベースとドラムのみのステージで、対談で語っているうちにセッションになる、というトライ。本当はやろうと思っていた別の方法論があったのだが、直前のスタジオで試したら「もっと磨けそうでもったいない」というメンバー意見の一致で保留することに。
仕事仲間と協議。プロトはエンターテイメントだが、検索となると実用となり、これはエンジンの範疇を越える、というのが仲間の判断。ただ、プロトで組んだフィルターのアルゴリズムをDB化することは通常の統計とは違う結果が出そう、というのが私の予感。
研究部署の机配置について錯誤。意思疎通がしやすく、かつクリエイティブな雰囲気がキープでき、また全員の居心地がよい配置を各個人の意見を元にあれこれ模索。
制作部署ならやることと期限が決まっているんだからタコ部屋で寝袋でいいが、研究部署は自発的な発想なり意欲を促す環境がまず第一。建築科の意地を見せるべく錯誤。
忙しさゆえ、未チェックの新聞が一年分近くたまってしまい、このところ少しづつ整理をしている。
今、昔の新聞を見ると、当時なんでこんなことに大騒ぎなの?みたいな発見があって新鮮で面白い。
ネットとかだと本当にその日その日の市場価格で突っ込む情報程度でしかなく、構想を練ったり暖めたりするにはあまり適さない気がする。反射神経で思うよりも早くGoogleしてしまい、調べたら保存してすぐ忘れちゃう。情報処理、はしてるけど、糧になっているのだろうか、という疑念がずっと以前からある。
アナログなアクセスで記事を読んでいるとヒントを得ることが多いので貴重だし、しかもこのヒントは階層がないのでカオスが防げるのだ。
このところ事務所泊り込みでアプリのモック製作。
モックというのはプログラムされてないがクリックとかできたりできあいの結果が表示されたりして感じが判るもののこと。研究を進める上で、あるクライアント案件に組み込む過程を経てしまおう、つまり実戦してしまうことで研究の推進力にしよう、という狙いで進行中。
研究部署の定例日。自発的な研究部署に、定例日があるということ自体がどうかと思うが、押し切られた(笑)知らぬ間に皆が集まるようにして自然消滅させたいところ!
ECサイトの展開案とか、いわゆる次の占いサイトのありかたなどであーだこーだ。最初は何人かで議論していたのだが、それを聞いて他の人もあれこれ首を突っ込んできて非常にいい傾向。来ない日なんかでも、こういうサイトがあった、とかこういう記事があったとか、研究の方向をまとめるためのパーツを各自が興味を持ってきている。いいぞ。
制作部署の人とかが来たり、ここは楽しそうでいいなあ、こっち来たいなあ、とかこぼしたり。研究部署自体の状態としてはうれしい「評価」なのだが、対外的にはあまりよろしくない匂い。近くで楽しそうに議論している部屋があったら、対比で辛さが倍増してしまう。つまり、研究部署が環境をよくすればするほど、他の部署があてられるのだ。わかっていた事態だが、どうしたものか。。。
イントラのサーバがおかしく、しょうがないので別のマザーにしたらケースに入んない。なんとか配線して動かす。動きゃいい(笑)時間ない。
内部会議。。
制作部門と研究部門が同じビルにある弊害がもう出始めていて、双方にいいようにバランスを取ってきたがその結果肝心の研究に支障が出始めている問題などの対策について。
制作部署はどうしてもスケジュールを切りたい。でないと仕事量が算出できないからで、これは制作進行として基本。
しかし、研究はそもそも仕事量がわからない。わかるんだったらそれはもう制作の仕事なのだ。
可能性のあるものをピックアップし試してみる。チームのモチベーションを高め、あらゆるものを研究の視点で見れるようにし、その話題から新たなるヒントを導く、など、環境作り、こそが地盤なのだ。。。
しかしこのところ、どうも上から徐々に、事業計画が欲しいとか、採算を取りたいとか、とってきた仕事をやれないかとかいった声が出始めている。本当に研究を任せる気があるのだろうか・・・。今回、進むべき方向を見つけること自体も研究なのだが、まずどっち行くのか決めろ、みたいな。これがもっとも心配していた状態。いや気持ちはわかる、わかるんだが、オレだってその立場ならそう言う、でもさ、制作部署の発想で研究部署を管理したら双方が不幸になる。そもそも、部署作った意味ないじゃんか・・・。
研究コアメンバーミーティングの開催。
本来ならば、現行の研究メンバーだけでなんとかしたかったのだが、思えば今回の研究のテーマについて3月から触れ始めた人たちだけで方向が固まるわけがないし強いること自体が酷なわけだ。本来ならばチームのみでゼロから作り上げると結束が固まるいい要因なのだが、時間は費用なわけで。
なので、昨年のプロトのときに一緒にやってきたメンバーおよび、その前から研究で根本になるエンジンを模索していた方などなどコアな人々に打信、集まってもらった。先日痛感して打信してもう開催できたのでこのフットワークもいい環境であることを示している。
私としてもここしばらくエンジンの次の話ができなかったので(当たり前だが)、ようやくエンジンのネクストをブレストできてかなりいい雰囲気。基礎感情になる言葉があるはず、とか、文章に付随する感情の変化を精査してみる、などなど刺激的なテーマも飛び出し、だいぶ予感も深まった!
終了後、チームの人と、必要なタナ探しに出る。なるべく仕事仕事してないタナ、刺激になるようなものをハンズに探しに出る。費用についてもある程度自由度をもらえたので、これもまたいい要因!
以前から打信を受けていたゲーム専門学校に訪問。
ゲーム製作は教わるものではない、というのが私の信念だし、教わるより盗め(観察して修得せよ)なので、学校って。。。というのが私の基本姿勢には変わりがないのだが、
音楽にはアマチュアバンドが居て漫画にもアマチュアがいるのに、ゲーム業界にはアマチュアがほとんどいないし登竜門もない現状で(プロと同じ道具や環境を使ってプロを凌駕する事例、ということね)、どう次の業界を担う人材を育んでいくか、ということを考えたときに、やはり集まるところで地道に教える過程を経て伝わるものがあるのではないか、とふと思い立ったときにタイミングよく声がかかったので行ってみることにしたのだ。
また、教える過程で自分の中の様々な定理が体系化されるのではないか、というかねてから試したいことの実験の意味もあった(ここはおやつ、ね)。
授業を見せてもらったりしたのだが、私が求める方向とあまりに違い、ううーーん、と困ってしまった。
さらに感じたのは今ゲーム企業が求めているのはこういった人材だろうし、私の求める対象ってそもそも幼年期くらいからの教育が必要なんじゃないかなあ、とか中途半端にヒダを増やしてもなあ、とか思ってしまったので、ちょっとやってみて、というわけにはいかなくなってしまった。
プランナーレベルでも募集してますので、とか誘われたのだが、これは作戦を練り直さないと結果にならないので丁重に辞退を願い出る。関係者の方々、いろいろすんません。仕切りなおしていずれまたお願いします。m(_ _)m
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