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日頃の行動をメモ。消しゴムで消して作品へと昇華する前の、日々の下書き。
This is my dairy memo. These will be a work after brush up process. .




    2022.JULY

7/19 幸せに支配されるSNSの若者たち

BS1でやっていたフランスのドキュメント:


今や人類の半数がネットにアクセスする時代・・・
誰もがフェイスブックやインスタグラム、TikTokなどSNSにアカウントを持ち、
自分の生活を自慢したり他人の日常を値踏みしたりしています。
SNSは、美しい肉体や様々な趣味、素敵な恋や理想的な休日などの投稿で溢れるバーチャルな世界です。

でも、そこに映し出された幸せは「現実」なのでしょうか?
あなたが見る「完璧な人生」の裏には、依存症や鬱、中には自殺願望まで抱える人が
少なからず居るのです。



SNSの最大の問題は、他人の人生を「垣間見ている」かのような体を装っているが、実際は見られることを前提に写真や文章が記述されたものを閲覧している現実にある。そして、それらが効果的に機能するか?のテストが不特定多数相手にリスクなくいくらでも実験できるため、そのテクニックがより巧妙に向上させることが誰にでも可能な点にある。近い話だと、私が以前上海に行ったときに路肩で売っている奇妙な発掘された遺跡のようなグッズにとても魅せられたのだが、聞くとそれは観光客がひっかかる定番とのことで、つまり、それは、毎回新規の外国人が来る中で、淘汰され売れるものが残ったわけで、そこは地域客相手の国内商売とは異なるのだが、その点がSNSなどの投稿と近い。どういうワード、どういうタイミング、どういうものがひっかかるか炎上するか、を、匿名で実験し続けることができ、ある程度やっていると、人を容易にひっかけることが可能な法則が組みあがっていく。それに対して、ただの閲覧者はひとたまりもない。有段者にあっさり投げられるようなものだ。

それらは当初はヘイトサイトやネットに傾倒している一部のマニアにのみだったが、それがスマートフォン普及により一般人にアクセスが広がったことで影響がより深刻になった。裸でジャングルにどんどん飛び込んでいくのだ。。

現在のSNSが私らの脳にしていることがあり、私がその危険性について気付いたのはもう30年以上前で、
人生において最も注意すべきことは、自分の脳の「管理者権限」を取られないようにすること、なのだが、
私も3回ほどその権限を取られかけヒヤリとした大事件があり、それらの出来事は、今も私の重要な教訓となっている。

管理者権限をとられると、それが強制ではなく、本人が受けた衝撃や感動に基づいているため、これを剥奪するのは非常に難しい。自分で気付くしかないのだが、今やSNSやネットだと、村上春樹氏のいう「クローズドサーキット」な構造になっているため、あれ?おかしいなと気付く機会が少なくなっているのだ。幸い私は3度とも戻ってこれたのだが、これが今のSNS時代だったら果たして戻って来れたかは自信がない。難しい時代だなあと思う。

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なので、私はSNSを使ってコミュニケーションをしない、というルールを設けていて、
@tpmcosoftworksのアカウントは情報発信専用、という取り決めを最初に行い、フォローをしないし、連絡もDMでは行わない。また、他のSNSアカウントについても、会った時しか交換しないし、基本連絡はメールで行うようにしている。つまりあくまでもまずリアルがあった上での補完、という位置付けで、つまりそれは、リアルでの淘汰の恩恵を受ける、ということでもある。リアルはあらゆる情報に満ちていて、ネットの限られた情報では判断できないことも、会って話せば一発で判るし、見て触ればすぐ判断できるからだ。

このところ感じるのだが、名刺交換したりしたとき、メールを持っておらずtwitterでしかやりとりしてない若い開発者が多い。しかしメールでやりとりする、というのは、作品を推敲し見直し磨き上げてから発表する、という基本姿勢を、情報交換においても適用できる点にある。メールはその推敲過程があるし手元に残る。SNS媒体で、衝動的に思ったことを安易に発信していると、それが自分の作品の作り方にも影響が必ず出てしまう。つまり、不完全な状態でも人前に出す癖がついてしまうのだ。

そういう意味では、俳優など顔を出す仕事の人にはSNSはなんと便利なツールなんだろうと思う。そもそも芸能人自体、人に夢を与える幻を無意識に演じる仕事、なのでSNSと非常に親和性が高い。・・・いいなあ!


このページでは私の成果、発見のみ記述しております。














※1
注釈