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Quick Japan vol.9(太田出版)「監督 庵野秀明 ロングインタビュー」P175-176から抜粋





庵野 あと、マンガの「ナウシカ」の七巻ですね。

竹熊 あれはすごい。価値の逆転をやりましたよね。

庵野 あれが僕と同じものだって感じがしたんですけれど、あの後は「ナウシカ」も、もうきちんとしてしまって。しょうがないですね。「ナウシカ」の七巻と同じテーマでやらなきゃしょうがない。

大泉 あれは生きていけないわけですよね、旧人類としてのナウシカが。

庵野 共生を否定しましたね。自分たちが生き残るためにはナウシカは最後血で汚れて、よかったです。忌み嫌っていた巨神兵の火で破壊しなければいけない業の深さ、これがいいんですよ(笑)。もう、いつわりのない宮崎駿がでていてとにかくパンツをあそこでは脱いでますから。マンガではパンツを脱いでチンチンを立てている(笑)。同じことをやってくれるように「もののけ姫」では期待している。いくら小さいとはいえ、やっぱりチンチンを立ててもらわないと。大きい小さいは関係ないんだから。立てたチンコの心意気ですよ。人前で立つってことはたいしたもんですよ。それでどんなに小さくても胸張ってショーを見せるのがすごいわけです。

大泉  今日の結論はどうしてもそこへ行きますね(笑)。

竹熊  まあ、それしかないわけでしょう。ものを作る仕事の場合、パンツを脱いでチンチンを立てる・・・。

庵野 自分のチンチンをですよ。

竹熊 それをみっともないと感じる人が当然いるわけです。そういう人はもう関係ないっていうことですか。

庵野 いや、みっともないとは思いますよ。でも、やるんです。みっともなくてもかまわない。自分のチンチンが小さいのは、これはもうしょうがないことだから。かと言って、そこでペニスケースとか電動こけしでごまかすっていうのもダメ。小さいからといっても代用品で女を喜ばせるのはどうかと思う。